高齢者向けアパートとも呼ばれる専門住宅は、一般的な賃貸物件に近い入所施設です。介護サービスや生活サポートなどがあまり受けられない代わりに、自由度の高い生活が保証されます。その分、入居する人物は日常生活を自分の力で営む能力が求められるのです。有料老人ホームやサービス付き高齢者むけ住宅とはこの点で異なっています。

高齢者専門住宅に入居するには、保証金などの初期費用と初月の賃料を納める必要があります。施設の設備通しにもよりますが、初期費用に数百万円から数千万円という金額が必要になります。さらに保証金を建てる必要もあり、ここが入居する場合の大きなハードルといえます。次に、施設が定めた介護度の合致しているか審査を受けます。

介護レベルは自立あるいか要支援程度のごく軽いものでなくてはいけません。基準は施設ごとに細かく規定されていて、若干の生活介助なら請け負っている場合もあります。必ず申請の前に問い合わせを行ってください。申請に必要な書類は、本人確認のための保険証や運転免許、連帯保証人の本人確認書類、収入や資産を証明するものが必要です。

収入証明は、年金が振り込まれる通帳の写しなどで対応できます。これらの書類を提出し、専門住宅に出向いて面談による本人の状態の確認を行った上で、入居が可能かどうかを審査されるのです。また、身元引受人の認定も求められています。あとは通常の引っ越しのように生活用具を運び入れたら、一般的なアパートに近い感覚で新生活を始めることができるでしょう。